いやもう出会えてよかった!その一言に尽きますね。まだ本編2巻までしか読んでないけれど、とにかくここからの期待しかないです。話の進み方がゆっくりだけれど、大きく展開していくための土台を丁寧に作り上げている感じがします。2巻の終わりで領主夫婦が何か企んでいる感じを匂わせていて、いよいよ物語が動き出す感じがしてワクワクしています。
作者様の画力が素晴らしいのは、作品を読めば誰もが納得のことだと思いますが、私が特に驚いたのは、絵だけでキャラの人柄が伝わってくるところです。しかも限りなくモブに近い脇役達にまで彼らの生きてきた時間を感じさせる。これができる漫画家さんってなかなかいないと思います。なかでもアルトの顔の穢れ無き美しさといったら!黒い海にも汚されずノーダメージである設定に説得力が増します。純真無垢な表情のせいか、成長して見た目は大きく変わったのに、幼い頃の面影がしっかり残っているように感じます。そこでまた一貫してエルヴァを思い続けている設定に説得力が。作者様は本当にすごい才能をお持ちの方だと思いました。
BL的展開は遅々として進みませんが、そんなことはどうでもいいというか、この物語はこれがベストというか、エロいシーンなんて無くたって、アルトとエルヴァが2人慈しみあいながら、穏やかな毎日を送れるようになれたら、他にはもう何もいらないと思えます。・・・と言いつつも、一方で2人のラブラブも期待している私がいたりもしますけど。これ、新刊の3巻を買って読んでしまったら、分冊版にも手を出して、最終的には雑誌まで買ってしまいそうで怖いです(笑)