高校時代から8年ぶりの再会から始まる物語。フユ側から話が始まって、2話以降徐々にヨウ側の視点が増えていく描写の切り替えが絶妙で、自然に両方の気持ちが入ってきます。8年の空白があるのはどちらかと言えばヨウの事情ですが、子供の頃から憧れてわざわざ同じ高校に入るくらい追いかけた相手で、部活で無二の親友といえる関係になり、でも不運な出来事から噛み合わなくなって・・・というところから関係修復してお互いの大切さを再確認するにはその位の時間が必要だったのかもしれない。好きを意識してからの初々しい感じは2度目の青春って感じです。部活の後輩の山下と後藤、ヨウのサバゲー仲間の吉野と、脇を固める面々も魅力的。二人が打ち込んだ剣道やヨウの趣味のサバゲーの描写もきちんとしており、丁寧に描かれた良作です。