『ちょっと待とうよ、春虎くん』に感動した勢いそのままに読みました。分かっていたけど、すっごく良かったです。今回は表題作のみで、切な優しいあめきり先生ワールドに思う存分浸れました。ストーリーや展開でいうと王道だし先も読めます。なので展開の意外性や起伏を楽しむというより、心理描写の奥深さや若さ特有の気持ちの波みたいなものを味わう楽しさがあると思います。展開が読めるのに、それでも読者を引き込んで離さない魅力って、凄いと思います。二人の息遣いが聞こえてくるような臨場感もありました。本編はもちろん良かったですが、あとがきの文章にも感動したし、一番は【extra page】の「100文字ぶんの大丈夫?」で、これにはグッときて完全に先生にハマってしまいました。今後は作者さん買いすることになりそうです。ボキャブラリーに乏しく、文才もない私では上手くオススメできないのが残念でなりませんが、そこはレビュー上位に載ってる方々のを見てもらって、ぜひ皆さんにも読んでみてほしいです。