一方だけが辛い未来を回避しようと奮闘しているのは大変だよね。モテモテ貴公子からしたら、一方的でうるさいお節介な女。オリアナの素直な性格や行動は一途で愛が深いところからくるとわかるまでは辛抱。ヴィンセントがもう一人の自分に嫉妬する葛藤もわかる。コミカライズの絵もストーリー運びも上手いので、ヴィンセントが最初はウザかったオリアナのことが気になり惹かれて行くのと同様に、彼女を苦手なキャラと思って読んでいた読者も彼女と作品にハマっていくようになる。ミゲルは使い勝手の良いキャラで相談役にも当て馬にもできそうと読んでいたんだけどな…。いや、もっと深い役割のあるキーパーソンぽいのかな。
でも正直、ヤナとアズラクの話の方が好きなんだよな。そっちが気になって。
欲を言えばヴィンセントの顔がもう少しシュッとしていたらな。顔がふっくらしていて、背が高そうにも見えなくて、どうしても颯爽として冷静な皆の憧れの貴公子とは見えなくて…。世間知らずのお坊ちゃま貴公子ぽくて。作風なのだろうが幼く見える。ただの好みの問題です。あと、もっと日常的に魔法使うのかと思ってた。原作は読んでないので死に戻りの秘密とか謎とかもっと深くて違う感じなのかな。そこに魔法が絡む?ただの恋愛ものとは違う?いずれにしても先が長そう。