新刊作者さん買い。なんと「アドルフ先生と磯山くん」と2冊同時発売とのこと。贅沢!アドルフ先生〜の方も早速購入したので読むのが楽しみです!
さてさて、本作品は広告会社のデザイナーで新人の梁田×教育担当で8年目の加納さんのお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計171ページ。新人梁田とのコミュニケーションに悩んでいた加納さんが、夜のオフィスで梁田の怪しいCD-ROMを発見。SM動画と勘違いして再生したら、それは梁田が編集したASMR音源で…というお話。最近ASMRがテーマの作品を見ることも増えてきましたが、熊猫先生にかかるとASMRテーマもこんな興味深い作品に仕上がるんですね〜。そもそも音源がテーマなので絵で表現するのは簡単ではないと思うんですが、例えばコマいっぱいに音の書き文字が書かれているコマは、音がブワーっと迫ってくるような印象だし、一方で文字がほとんどないページは緊張感がある静寂というか張り詰めたような印象で、その高低差がすごい効果的です。文字の数だけでなく、コマの使い方とか、陰影、デフォルメキャラの使い方まで、魅せる場面とのメリハリがすごい良いんですよね。絵もスタイリッシュで、ずっと作者さん買いしてますが個人的にハズレがないです。ちなみに身体から始まった関係ですが、ちゃんと気持ちも追い付いてくるのでキュンもありました。他の熊猫先生の作品に比べるとエロは多い気が。惜しむらくはガッツリ白抜きの修正かな。ライトセーバーでないだけマシですが…。