嗅覚が超過敏な理系大学生が好ましい匂いの先輩に出会い、研究のお手伝いをする見返りに匂いを嗅がせてもらう。そんな日々が続いているうちに匂いフェチの性癖が暴走していくお話。
匂いに敏感で辛い日々を送っている高階。最初のこの設定がフリなのかと思うくらい、高階が作中ずっとクンクンしています。あの嗅ぎ方はとてもエロい。触れそうで触れない、でも吐息がかかる距離で体のあちこちをクンクンされたら、ムズムズしちゃうのも当然です。ある意味、性的に興奮しながらもそれをずっと受け入れていた有路は高階よりもエロいと思いました。
理系らしい、研究に没頭するあまり日常が疎かになる様子や、理系特有の脇目もふらず好きなことに没頭しているが故ズレた感覚を持っている様なども、とても上手く表現されていて面白かったです。でもやっぱり本丸は高階の暴走でしょう。研究用ガーゼで受け止めた有路のモノを嗅ぎながらの一人えちは、有路のドン引きの顔とセットで最高に面白いシーンでした。あそこで有路を襲ってしまわない高階が紳士に見えてしまう変態マジックは、ニッケ先生らしい面白さとフェチの完成形だと思います。
また、両想いになってからの有路のエロさは半端なく、ベタな誘い方はウブさを表しているのに、言うことやること表情全てがビックリするくらいえちえちで、嬉しすぎる誤算だったのではないでしょうか。ウブエロvs変態フェチ、最高のカップルだと思います。