作者様買いです。いやー今回は苦しかった。どんな物語でも子供が搾取されるストーリーは悲しいですね。あらすじは紹介文の通り、お金のために母親から客を取らされていた白木と同級生の黒川。まだ幼い学生ふたりの逃避行、たった37時間、あの日見れなかった朝日。救えなかった、中途半端な優しさが逆にもっと傷付けてしまったかもしれないと悔やんでは己のふがいなさに打ちひしがれて、やがて蓋をした。優しい黒川の気持ちが痛いほど分かりました。でも白木にとっては唯一の光だった。あの日、手を差し伸べてくれたことは一生忘れないんじゃないかな。あのたった37時間があったから頑張れたんだと思います。最終話で、タイトルの意味がわかったとき涙腺がうるっとしてしまいました。半分もってくれていたんだね、白木が1人で背負っていたものを半分こしてくれていた。その優しさに涙です。再会愛と表現していいか分かりませんが、ゴミ箱から冷たいピザを盗み食べしてた白木が黒川と一緒に温かいピザを食べれて良かった。友達繋ぎの逃避行から、最後は恋人繋ぎになっているところに作者様の手腕を感じました。気付けばあっという間に読み終わってしまった。正直、上下巻に分けてもっとじっくり読みたかったなって気持ちです。黒がどこで恋愛感情になったのか、それこそ吊り橋効果じゃないけど…うーん、どうなのかなってそこだけ唯一モヤッと考えてしまいました。白木はこれからたくさんの幸せを黒と一緒に掴んでいってほしいな。あのくそ母親はタンスの角に指ぶつけてしまえ……。
攻め受けには驚きましたが、たしかにこの方が私的にはしっくりきて解釈一致です。