タイトルに惹かれて購入し、4巻まで読了。
ヒロインが虐げられる作品は多々あるけれど、この家族は本当にクズ過ぎて、ダメだろこれはと。
魔力量の多い上の子ばかり優先し、まともな療育を下の子どもにせずこき使う毒親、炎撃で妹を狙い打ちする姉。毎日命がけて暮らすヒロイン。
こんなクソみたいな環境で自分の身は自分で守る!逆境から自分の力でどうやって離脱するのか、幼いながらに考え、自分を磨いて逞しく生き抜くヒロインのノエルが最高です。
癇癪持ちで非道の限りを尽くした感のある姉ゼラフィが鉱山で他の服役囚たちを庇い落命したエピソード。彼女なりに大切な人たちにお守りとして残した形見の虹鉱石がノエルの手に渡り、ノエルが許したくなると話すくだりのやさしい表情が印象的で、苦い過去はありながらも家族としての繋がりがあったんだなと、感じられました。
ノエル同様毒親に振り回されて生きてきたシリウス殿下との結婚生活、ノエルとゼラフィの子供たち世代に物語は移り、次世代たちの活躍も楽しみです。
まだまだ続く家族の物語に期待しています。