神官が女性というのは男性が主体の西洋風(キリスト教圏を参考にしているなら)の世界感には見かけない物語だなと思いました。
美貌さえあれば女の中身はどうだって良いと言わんばかりの型にはまった男社会の世界感、そんな中で才能はあってもいつも・誰にも、家族にさえも選ばれないような可愛げが薄い頑固な主人公が、
傷つきながらも自分の好きなこと・望む道を見つけ耀いて、周囲に愛されていく姿に読んでいる方も励まされます。
美貌の辺境伯と呼ばれるお相手は、巫女姫と呼ばれる美貌しかない例の彼女と同じく、見ていてつまらない男やな…と心から思ってしまいましたが、主人公と関わる事でもう少し人として、男としての魅力に目覚めたらいいんだけどもーという感じです。
5巻くらいから、どうにもこうにも神殿の教えなどを無視したような厄介な方々が来訪してこられるようなので、大騒ぎになる予感ですね。