数多ある異世界モノのひとつとして、期待せずに読み始めましたが、意外にも面白い!
生家で虐げられて侍女以下の生活を強いられていて世間知らずな事と、天然で、その境遇にあまり悲壮感がない事、一度見聞きしたものを直ぐに暗記し蓄積していく知識がある才能に加えて、主人公の存在が“のほほん”としていて、とても癒されます。
婚家の公爵家の思惑は、3年公爵夫人として務め上げてくれれば、その後は報奨金を付けて自由にしてくれるというもので、願ってもない申し出に、結婚の条件であった「悪女」を立派に演じて、満了を待たずして追い出される事の無いように努めよう!と、この主人公のど天然が発揮されるのですが、それが割と嫌味が無く、可愛い作画と相まって好感度が上がります。
冒頭のシーンからもこの物語のいく先は想像できますが、何か続巻が楽しみです。