総39頁の短編なのでレビューで賛否両論があるように、読み手の受け取り方で登場人物への評価が分かれるようです。
本編を一度読んで、レビューを幾つか流し読みして、自分では感じ取れなかった部分への他の方の感想などを知ることができて、すごく評価に迷いましたが、私は良い作品に感じました。
「悪役令嬢」モノが沢山 世に出てきて、色々な立ち位置からの物語が創り出されたからかもしれません。
本作の脇キャラである「モニカ」は下心があって「悪役令嬢」と呼ばれる「エミリア」に近づいたのかもしれないけれど、自身の婚約者を紹介するまではいい関係を築けていたと思うのです。
それを「善」とするも「悪」とするも、やっぱり本人の心根ひとつなのではないのかな。誰かを欺こうとする心は、誰かから欺かれるかもしれないと知っておくべきでしたね。