シグナルシリーズ1作目、会社の先輩の友人のバーのオーナーに一目惚れしたサラリーマンの恋のお話。
月に一度、バーのオーナーがお店に立つ日に特別なカクテルを注文することが秘密の合図。そんな怪しげな関係から恋に発展した村上と芦原。恋の駆け引きが終わってもフワフワと掴みきれない芦原にヤキモキする村上の気持ちが焦りと共に上手く描かれています。でも、嫉妬や独占欲を隠さず素直に生きている村上より、その素直さにあてられ自分の気持ちが分からなくなるくらい恋に振り回されてる芦原の方が色々な意味で影響を受けているのかなと思いました。わがままで理不尽で子供っぽく振る舞えるのも、心を許した証拠。村上も芦原と言い合えるくらいになり、幸せを感じている姿が良かったです。