月とピエタ
」のレビュー

月とピエタ

大地幹

心が揺さぶられるものがある

ネタバレ
2025年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんでレビュー少ないんだ?!って左右キョロキョロしながら書いてます。
美術大学が舞台なんですが、終始凄い専門的かと言われるとそうではないですが「あ〜…この雰囲気…」という圧を要所で感じます。
凄く殿様な教授からグチグチ言われても最終的に正論パンチで跳ね飛ばして凄いよ陽介…

愛想笑い、八方美人が原因でストーカー被害に遭ってしまった陽介。
嫌な教授から「才能ない。就職活動頑張れ」とバッサリ評価されても笑顔が張り付いてしまうくらい愛想笑いをしてしまうのだが、周りから嫌われることに一種の恐怖心を抱いている。
だからこそ絵を書いている時は自由で息がしやすくて、書いてる時間が日々の癒しだった。
しかし、ある日…変人で有名な解剖学の百合川先生の講義のレポート提出日を失念してしまい、期限をズラせないか交渉したらダメだった上、「面白くないのに笑ってるの、辛くない?」と言われてしまう。
突拍子もなく言われ、頭にきた陽介は普段の八方美人さを忘れ「うるせーな!」と怒鳴り返してしまい、その場から逃げた。
セルフ反省会から彷徨い、深夜に帰宅するとマンションのエントランスに百合川が立っていて?!
予想打にしない展開に固まっていると…
という1話から、陽介が息をしづらくなってしまった出来事、世間一般からのLGBTに向けての心ない矢言葉の数々、そして百合川と過ごしていくに芽生えた恋心…

本当に自覚のない差別が降りかかってくるので注意されたし!です。

いや…全部が全部リアリティありすぎ…でも漫画らしく綺麗に着地できてよかった!

次回作楽しみです!
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