お祖父さん世代と孫の世代の重ね合わせの物語。可愛らしいお祖父さんの実らなかった恋の思い出はどこまでも切なく美しい。恋心を思い出している時は若い姿で描かれてるところもグッときます(あと飛行石のループタイとかね。かわいいですね)。春人くんはそんなお祖父さんが孫として大好きで、でも恋敵っぽいポジションにもあるわけで、そういう複雑さがうまく描けてるなあと思います。三崎くんは春人くんの素直になれないところとか、自分にお祖父さんの姿が重ねられていることとかは分かっているのに、春人くんにはあまり優しくないなあ。筋を通すのはいいのですが。妹さんはいいとこついてます。春人くんが「てーねーに育ってる」優しい子で良かったねえ、って感じです。