失礼過ぎるノンケ男とその男を好きなゲイとのお話。
とにかく林が今時見ないくらい失礼な男です。ホモと連呼したり、侮蔑するような発言を繰り返し、終始篠原を傷付けて泣かせます。でもこれは男に興味を持ってしまった自分への戸惑いが、あけすけな性格故に外に漏れ出てしまっているのかなと思いました。その興味のターゲットになっている篠原に対してわざと傷付けたりする行為は、小学生男子が好きな子を虐めちゃう感覚に近いような気がします。そして、篠原はこういういじめっ子タイプにハマっちゃうんだろうなというのが見て取れました。
とはいえ、林は本当に失礼過ぎる。傷付け方が容赦なく、篠原の気持ちと同調して自分まで苦しくなりました。物語としては面白い人物設定ですが、現実世界では会いたくないタイプだなと思ってしまいました。