媚シリーズ、全て読了。こんな名作をなぜ今まで知らずにいたのか…というくらい本当にハマったし、もう毎日のように読み返してしまうくらいには大好きな作品に。池先生の描かれる全てが素晴らしいのだけれど、特に加賦さん…!漢の色気ありすぎだよ…。韮沢の底知れない献身愛に目が行きがちだけど、読み返すと加賦さんも最初から中々の溺愛っぷり。でもって、めちゃくちゃ一途!韮沢を前にするとすぐキスしにいっちゃうとこなんかもその心情が極道というより乙女で…こちらも毎回キュンキュンしてしまった。「可愛いすぎて、大切すぎて、失うのが怖い」ってもう…何よりの愛情。にも関わらずそれだけ深く愛されていることに無自覚でしょっちゅう忘れては無茶してしまう韮沢と、その度にまた根気強くその身体に教え直す加賦さんがまた可愛くて。最終話でやっとしっかり韮沢にも伝わったのかなと。人としてふたりが対等な位置に立てた気がしたし、抱える苦悩が共有されただろうことも良かった。愛するということは失う恐怖と常に闘っていく、ということでもあって。いつか命尽きるその刻まで、愛し愛され、濃密な人生を送ってほしい…そう願わずにはいられない、最高のふたり。
あと、読み返せば読み返すほど、コウキの存在が光る。サイコパスっぽい冷淡さを終始漂わせつつ、韮沢を見守りたい助けたいっていう部分だけは絶対にブレない、ブレないだろうと読者側も最後まで信じられた男。本編は最高の終わり方だったと思うけれど、コウキのスピンオフとか本編のサイドストーリー的なふたりの更なるラブラブとかはもうこの先もいくらでも見たい…!ぜひ読みたい!(池先生もあとがきで需要があれば描くかも的なことおっしゃられていたので)これはもう切望し続けます!