何度も読み返すと思う作品。慎二郎なんて男っぽい名前なのに、女装をしなければならない理由が、切なかった。女装をしなければ好きな人に見てもらえず苦しんでいたが、元カレの男が結婚すると知り、ついに心が折れて逃げ出す。転がり込んだのは、合コンで知り合ったDTの佐藤。次第に意識しあう2人。佐藤は慎二郎への恋心を自覚するも、同性に恋する自分を受け入れられない。失って初めて、性別関係なく慎二郎が大切だと気がつく。女装を除けば本当にありふれたストーリーなのだが、描き方がとっても好き。慎二郎は元カレに、苦しくても手放せず、泣きながらしがみついていた。でも手放してみたら、なんとかなったよね。題名が秀逸!続編はその後のちょっとした話だが、95ページでボリュームたっぷり。宅配で送られた箱が明けて貰えず、箱が泣いてるのが可愛い(笑)