作品の内容自体はとっても悲しくて切ないのに、作品全体の雰囲気をコメディタッチで描いているためか、哀しいのに楽しい気持ちでも読めました!でもやっぱり僕は多郎の気持ちに同情せずして読み進める事はできませんでした…。本当は物凄く辛くて悲しくて不安で泣きたい筈なのに、記憶の無い貴博の前では平然としていつもの自分でいようとしている多郎の姿がとっても健気で、でもどこか儚げで…。下巻の中盤では、多郎の抑えていた本当の気持ちがポロッと出るシーンがあって、、あれは絶対泣きます。。でも多郎と貴博のラブラブもたくさん見られて良かったです。