遥か遠き家
」のレビュー

遥か遠き家

八田てき

レビューせずにいられませんでした

ネタバレ
2021年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLを読み始めて、初めてレビューします。
私が読み始めたキッカケは日々のやるせなさを埋めたい、無意識にそんな気持ちが潜んでいたと思います。
なので、読後自分が落ちそうな作品はなるべく避ける傾向にありました。
そして、自分の感動やらを言葉に変換するのにかなり時間を要するタイプなので、レビューも日々のあれこれに振り回され出来ずにいました。
しかし今回は、フォローさんのレビューから、これは読まないとダメな気がする…と感じ、迷った挙げ句購入しました。そして読後レビューせずにいられませんでした。
読んでいる最中、涙が止まりませんでした。
その感情を理解するより先に、涙がポロポロ流れていました。
そして、最後は悲しい結末だったとは思うのですが、切なさと共に温かい感情が溢れて…。
自分の存在をどこか許せず、過去に囚われ、人生をやり直したいと思っていても、今ある日常を捨ててまで何処へも行けない。
だけど、許されたい、自分をそのまま受け入れて愛されたい、そして愛したい。つきつめて人生って、そんな誰かを探す旅ではないでしょうか…
私は彼らが互いにそれを相手に見出し、抱えた苦しみを昇華し、誰にも邪魔されない二人の場所に帰って行く姿は幸せに満ちた様に見えました。
本当に読んで良かった、読んだらまた泣くと思います。
読むキッカケを頂いたフォローさん!本当に本当にありがとうございます。
これをキッカケに私も拙いながら、心の言葉を形にして行こうと思えた作品でした。
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