ワリキリ
」のレビュー

ワリキリ

中川カネ子

!これは修正が甘いえっちな本である!

2021年6月23日
先日リアル世界で嫌な事があり、散々愚痴ってはみたものの全く気が晴れず、かくなる上はもう、えっちな漫画を読むしかない!と叫び、Twitterでこちらを勧めてもらいました。

広告につられ読んだ同作者さまの前作「自惚れミイラとり」が苦手だったので(すいません!)最初は躊躇しましたが、これは修正が甘いえっちな本である!という事実が当時の私のニーズにマッチしていた為、読んでみることに。

この作品を楽しむためのアドバイスとして、レビュー、あらすじを読むべからず、表紙、特に帯を見るべからずとのお達しで、私は薄目でヨタヨタとこの御本をカートに入れ決済、そのまま薄目の状態で本を開き、ぼんやりとした視界の中で最初の1ページをめくったのでした。
「さあ目を開けて」「良い旅を」相互さんのナビの声に押し出され降り立った「ワリキリ」の世界、大変すばらしいものでございました。
(前置きが長い!)

数ページめくり、すぐにセリフなし数ページのエチエロに突入、あっという間に深く爛れたBLの世界にぶん投げられました。ほっそい修正テープを数本引いただけの局部にドギマギ...とってもいけないものを見ている気分。。。
これは...いいの? 見てて、いいの??

お話としては1話で受視点、2話で攻視点、3話では双方の視点から、とモノローグが切り替わり、我々が天井からあれやこれや俯瞰できる仕組みになっております。
セ◯レから始まる純愛、お互いの感情の動きをずーっと見守っていけます。
攻のストーカーぶり、お誘いが来て一気にパアーっとなる可愛らしさにニヨニヨ、受がなんだかんだで大人として対応するところに感心し、そのくせ最終的にトンズラこいてしまってあちゃー、となったり。
悪い人出てこないし、暗くならないし、とても楽しいひとときでした!

読み終わる頃には、鬱々とした気分も晴れました。
いや〜、えっちな本って、本当にいいものですね(水野晴郎風に)
普段なら手にしないタイプの御本に出逢わせてくれる素敵なレビュアーさん達に感謝、感謝です。
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