ほたる君、きみは【分冊版】
」のレビュー

ほたる君、きみは【分冊版】

三田織

描かれない中にある可能性の味わい😑36㌻

ネタバレ
2021年9月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「短編」ていいなぁ~って思います。
1番の魅力は、限られた時間でもサクッと読めること。短い中でしっかりと起承転結を付けてスッキリ満足!というものもあれば、描かれない余白に思いを巡らせ、しっとり浸りつつ、あらゆる可能性に思いを巡らせることを楽しむことができるものもあり。
こちらは、最初読んだときは、「えー!ここで終わりー!?続きをくださーい!」ってなったのですが、読み返してみると、「ここで終わって良かった気がする~」って思っています。
ひよちゃんは、やっぱりヘテロなんだと私は思うんです。”BLはファンタジー”的展開は望めない子な気がします。だから、ひよちゃんにはキスを死守してほしい。柊ちゃんは、切なくてたまらないと思うけど、いつか出会えると思う。ひよちゃんよりも「好きだな」って思う人に。その時は、自分から伝えられるといいね。無理に諦めなくてもいいけど、”いつか”の可能性も信じてみてほしい。あーでも、やっぱり”いつか”に置き換えるなんて難しいよね。電話も本当に胸が苦しかったから、来てくれたりしたら、そりゃ、期待しちゃう。でも、ひよちゃんは、期待をさせたいわけじゃなくて、放っておけなかったんだよ~、それって、恋じゃなくてもあり得る感情なんだよ~。うわ~ん😢どうしたらいいんだー!どうなるんだー!と私の余白部分はグルグルでいっぱい!蛍の瞬きは、刹那の淡恋なのか、希望の光なのか…。あぁ、「短編」て楽しい😑フォローさん方のおかげで短編の奥深さを知れました。
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