8月のロスタイム
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8月のロスタイム

桃子すいか

春夏秋冬の中で語られる4組の恋物語。

2021年9月19日
オムニバス形式で構成される短編作品集です。これはなんって切なくノスタルジックな短編集なんだろう!どのカップルの物語にも、いちいち涙腺崩壊してしまいました…。最高に良かった。一作一作にこれ程まで感情が溢れ出てきてしまう短編集は今まであまり読んだ事がないかもしれないです。(あでも、構成力が半端ないオムニバス作品と言えばやっぱり僕はキヅナツキ先生のリンスクがめちゃくちゃ好きですねえ。)
『8月のロスタイム』表題作含め、収録されている全ての作品にとても感動したんですが、恭さんと紫苑くんの話は『落ち葉あふれて』と『枯れ木に蕾』の2部で構成されていてすごく嬉しかったです。一番心が揺れた物語でした。
僕はオムニバス形式作品のファンなので、こういう心に沁み渡るオムニバス短編作品に出逢うと、またその奥深さを改めて感じる事ができますね。最高でした。
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