親愛なる僕へ殺意をこめて
」のレビュー

親愛なる僕へ殺意をこめて

井龍一/伊藤翔太

スゴイ

2021年9月28日
緻密に練られた伏線、矛盾のない登場人物の行動原理、鬼気迫る迫力で読者に訴える主人公の感情、角度と巻によりどんどん変わる登場人物への印象、グロささえ作品として見せるような高い画力!コレ完読せずに眠れるヒトいるのか?というくらい、一気読みしてしまいました。伏線を一つ一つ回収して謎を解明…というよりも、物語の向き、角度が、ひっくり返っていく、急スピードで急昇降していくアトラクションのような刺激的なハラハラ感を、最初から最後までノンストップで読者に与えてくる。ミステリーではあるけど、単純な犯人探しでは全くなく、読者は次第に真犯人を悟っていくが、真犯人が誰か、という最大の謎そのものより、その理由と背景、そして主人公がどんな選択をするのか、に興味を惹きつけられ離れられない。物語として最高に面白い上に、復讐とは、罪とは、という強いメッセージあり。久々に出会ったオススメ漫画です。
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