秋山くんに始まり秋山くんに終わる大団円

ネタバレ

2021年11月6日

このレビューはネタバレを含みます▼ のばら先生初読みです。12年かけての完結となった秋山くん、Twitterでもよく見かけてフォローしてる方々も高評価だったので4巻発売と同時に一気読みしようと楽しみにしていました。
1巻、2巻と読んで、これは私の期待値が高すぎたかも・・？と感じつつ読み進めましたが、なるほどこの作品はタイトルにもなっている「秋山くん」というキャラを思う存分愛で、彼が周囲との関わりによって成長していく様を楽しむお話なんだな、と思うとしっくり。

いつでも秋山くんの事が好き好きMAXで、背中に「秋山命」って背負ってそうなワンコ、シバとの出会いによりおざなりだった情緒が芽吹いてくる秋山くん。
1巻で見せたような本能の赴くままに生きてきた秋山くんが、シバを大切に愛おしむ気持ちを持ち、目を背けてきた自分自身を取り巻くものにも少しずつ向き合い出す姿が自然に描かれ、読み手にもその変化が素直に伝わります。
あの秋山くんが、「好き」の感情だけでなく、現実を見据え望んだ未来を掴もうと成長を見せてくれた姿に、とても愛を感じました。
秋山くんを動かしたシバもやはりただ者ではない一途ワンコでしたね。そしてシバのエチは4巻通してずっと濃ゆくて笑、快感に身を任せる秋山くんはエロ可愛かった！

将来や家族、友人の事など、2人を取り巻く全ての事に一つ一つケジメがつき、宿題が残らずスッキリ爽快な締め括りに満足度が高い完結巻となった4巻。（智美も幸せなんだよね？笑）
結果として1巻のあの衝撃な出会いが2人の人生を変えるほどの出会いだったんだねー、と思うと感慨深いと同時に胸がポカポカする読後感でした。私はおにぎりのメールの秋山くんが可愛くて1番好きだったな～