おカネが恋をダメにする【コミックス版】【電子限定特典付き】
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おカネが恋をダメにする【コミックス版】【電子限定特典付き】

汐見モリ

これは、惚れる…。

ネタバレ
2022年2月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 真面目そうな地味そうな男の人が、キャバクラのボーイに「パトロンになりたい」って持ちかけることから始まるお話。わりとBLではあるあるな設定かな?と読み始め…。
真面目そうな地味そうな男の人が、どうしてキャバクラのボーイに貢ぐんだろうかって気になるところですが、その理由となった出来事にぶわってなった(T0T)。これは、惚れる。これをしてもらったら惚れる。もう大好きになる。
だって、これ無償の優しさだと思う。しかもキャバクラのボーイは自分を覚えてなかったことから、特別な出来事でもなかった。それってでもすごいと思う。誰にでもやってる優しさこそが、すごく染みる時ってある。
必ずしも下心ないとしても全くの打算のない優しさって、大人になると、実はあんまり出会う機会がない。自分は特に、"情けは人のためならず"を地で行く生き方をしてるので、リオみたいに何の狙いもなく優しさを出せる人に泣きたくなる。
"自分だから優しくしてもらったわけではない"に救われることって本当にある。
無償でもらった優しさに何かお返しをしたいと思って、結局「金」しかないことにもユキノリは絶望したりしたんじゃないかな…とか思ったりもして…。
ユキノリがリオを好きになった理由はよく分かったけれど、逆にどうしてリオはユキノリを好きになったのかな、と読み進めていったところで、踏み込んだ展開にそうきたかっ~と納得。
よくメンヘラと付き合ってる人が別れられない理由に、何をするか分からなくて"ドキドキする"とか、安心感を与えてくれないから"その人のことばかり考えてしまう"というのがあるけれど、少しそれに近い気もしてたので、踏み込んだ展開に納得感。

なので、個人的には、やっぱり現時点ではリオがユキノリに惹かれた理由は恋というより、別の何かな気がします。それでも、これからリオはどんどんユキノリを好きになるんだろうな、というのはよく分かります笑。
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