愛を食べて生きている 【電子限定特典付き】
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愛を食べて生きている 【電子限定特典付き】

芽玖いろは

コロナ禍の構想、触れ合いで愛が生まれる

ネタバレ
2023年6月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買い。
あのですね、上巻の表紙は見ないで、試し読みはしない方がいいかもしれない。(じゃあ、何を信じて買えと。。作家さんの名前とレビューかな?) 表紙と試し読みのイメージからは全く違います。
実は初読を買ってすぐ出かけにドタバタして時間ない時に読んでたせいか、冒頭からアレの採取にこだわるコメディかと思って、さらに色メガネ個人的に好きじゃないので、飛ばし読みしてしまった。なんつー読み方をしたのかと大反省。受けくんのメガネはないことにして(メガネを見ないで目を見るのよ!)、2度目ゆっくり読んだら、ものすごく印象良くなったよ。(よっぽど私は色メガネ苦手らしい。だけどエチシーンはメガネしてないのでたいへんよろしい)

コロナ禍で描かれた未来ファンタジー、だからひととひとはあまり触れ合わない、生殖のためエチしないことになっている!っていう設定。出生率上昇のための接触による生殖プロジェクトに参加することになった研究員のカナメさんのところに派遣されてきたのがチャラそうなイオリくん、でも見た目に反して実は、、という愛を育んでく物語。
ナチュラルに男が派遣されてくるから、ほんとのところは生殖というよりは手を握り互いが触れ合うこと愛が生まれる大事さを、意図せずプロジェクトで推進したんだろうな〜って思う。リアル世界のコロナ禍のときは酷かったですものね… 下巻の後半はスピンオフで、イオリの幼なじみがメイン。このお話かなり好きでした(色メガネかけてないひとだし)。これだけで一冊描けそうな濃い内容を駆け足で語り伏線もある程度回収しています。この作品設定は広げすぎると上下巻ではぜったいに終わらないので、全体にふんわりでお話締めて良かったのかな。ほんとはもっと読みたかった。。
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