２人の涙に私の涙腺もやられる。

ネタバレ

2023年12月8日

このレビューはネタバレを含みます▼ ……すごい…………。作者様の初単行本？？まさか。嘘でしょ？…とにわかには信じ難いくらい、素晴らしかったです。

涙がとても印象的な作品、受けの涙も攻めの涙も折々でめちゃくちゃ胸にグッッッッッ……と突き刺さってきました。そして気が付けば私も壊れた蛇口のように涙が止まらなくなっていました。
穏やかに流れるストーリーの中にモノローグはほとんどなく、短い台詞と登場人物の表情や仕草で全てを伝えてくる作品でした。文字で多くを語らないから、美空と雪の過去や、2人の心情の変化が詳らかに説明されている訳ではないけれど、全部伝わってくる。本当に秀逸で素敵な作品だったと思います。
そうやで、それが愛やで美空くん……。(目頭押さえながら何度も頷く)

ちなみに黒髪の男前が受けです。受けと攻めが逆の方がしっくりくるのでは……？と思ったそこのあなた。騙されたと思って最後まで読んでみて下さい。
間違いなく黒髪男前の彼は受けです。この左右に間違いはありません。(鼻水かみながら何度も頷く)

284ページと大ボリュームの一冊に巧くまとめられていたと思いますが、愛を知った２人のこの先の未来を覗いてみたい。続編を熱望しております。