俺はヒロインになれません。
」のレビュー

俺はヒロインになれません。

サノアサヒ

生厨

2024年2月6日
パワーワードが炸裂してます。
初読み作家さまでしたが、表紙がなんともラブリーで気になってまして。星の数も凄いなぁと割引にて購入しました。

冒頭からの怒涛の展開とスピード!あれ?もうこんな展開とは?ナンジャ?短編集だったか?などと思うほどでした。
葵くんのモブオタク用語が飛び交い、思考回路が可笑しくてにやけまくりました。わかる、わかるよ〜己にこんなスペシャルダンジョンが起こるはずないとか立ち位置踏み外したらなんねぇとか身を切るように分かりすぎるwwしかも己を律しながらも状況を謳歌しちゃう可愛さ健気さよw
お相手加瀬さんがこれまたかなりの曲者でハラスメントてんこ盛り系クズイケメンなんだけども蓋を開ければ誰でもが知っているような弱さと脆さを抱えたイケメンでね〜。
怒涛の面白さで駆け抜けていくお話なんですが、上滑りしない構成力。なんならほろりとしちゃう場面もありました。
とくに変な格好で逃亡するシーンがあるのですが、姿もセリフもピカイチ切なかったなぁ。ほんとにイタイ。カッコ悪さが切なすぎて愛おしかった。
大好きなシーンです。

作家さま、すごく気になります。
本作はラブコメですが、シリアスも作りこんでくれそうな上手さがある気がします。

すごく楽しい作品でした。
えっちなシーンてんこ盛りです。
苦手な人は最初引くかもしれないけど、読み進んで欲しいなぁ。


**206ページ**
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