ジェラシー[コミックス版]
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ジェラシー[コミックス版]

スカーレット・ベリ子

拍手を。

ネタバレ
2024年2月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ みのりの手→四代目〜→四代目〜もつ鍋(ファンブック)→ジェラシー の順番で読みました。ジェラシーは時系列で四代目〜の後、卯一がなんでああなっちゃったかの過去話が交互に語られます。冒頭の絡みからすぐに場面転換、当たり屋くんが新登場して、、という、5巻完結してから読むと、ちゃんと全てに意味があってベリ子先生天才!っていう作りになってて、うーん感動。いやすごいなこの作品。

私個人としては、ヤクザもの苦手なほうで、(他作者さんのかの有名ヤクザものもいまだにちゃんと読めない)、登場人物が増えてきて抗争とか盃とか出てくるとなんかわからなくなってくるのよ。卯一やられっぱなしでかわいそうで、一気読みできてよかったよ。(連載中あの状態で置かれるのは読者としても辛い)
でもなんかどんなにヤられてもじめじめ怨念もたずにカラッとしてるのがベリ子先生のキャラだよね。なんか作者さん自身がもつ、どうしようもない人間っていう生き物への最後に残る信頼が表れてる気がする。どうやったって難しそうだったふたりの恋を成就させたあのラストで締めくくれてありがたい。幼い息子を守って伸びしろありすぎの四代目に育てた麻巳と浅生田にも拍手を。
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