雷々来世
」のレビュー

雷々来世

野白ぐり

ぜひネタバレなしでこの世界感に浸って下さい

ネタバレ
2024年7月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作の「金銀ささめくひみつは夜」の雰囲気と世界観がとても好きだったのでこちらも新刊で購入しました。あぁぁぁぁぁゝ…やっぱり大好き!野白ぐり先生の作品。。。
途中、切なさといじらしさに泣きました。如何ともし難い身分の差(主従関係)と運命に抗えず、本心を伝えられないまま離れることになった2人。握力500kgw(レベル雄ゴリラ)で心臓絞られたような苦しさでした。そこからせっかく同じ時代に同じ歳で生まれ変わることが出来たのに、お互いを思いやるからこそすれ違ってしまう2人に高速地団駄(100回/秒)踏むもどかしさでした。
でも大丈夫。2周読了後の今、幸せな余韻に浸って恍惚としています。1巻にこの感情の振り幅を詰め込んでまとめ上げる野白ぐり先生すごい…。是非多くの方にこの振り幅、体感して貰いたいです。

前世と今を行ったり来たりしながら、大切な記憶のかけらを集めて答え合わせをするように再び強く結ばれていく2人。なかなか暗く、重くなりそうなこのストーリーを終始優しい雰囲気で表現出来るのは、この繊細で美しい絵の成せる技でしょうか。
素晴らしい作品でした……。2人の今世での末永い幸せを願っています。そして来世とそのまた次の世界でも、ずっとずっと2人幸せに添い遂げられるよう祈ります。



あと……感動を伝えるレビュー書きながら言及せずにいられない自分にビックリしますけど


大洋図書さんの修正……好き🖤
いいねしたユーザ37人
レビューをシェアしよう!