夢で逢えたら覚悟して
」のレビュー

夢で逢えたら覚悟して

ドンドン

ワイプの使い方

2024年8月2日
全238ページ。人間と悪魔が共生する様になったとはいえ差別意識は根強く残る世界で、夢魔ということは学校では明かさずに過ごしている受け。人間から見た悪魔の認識だったり自分の本能だったりに悩む姿に切なくなる場面もありつつ、全体的にギャグ調で軽快なテンポで進むため重くなり過ぎずに読み進められます。
望みの夢を見せる夢屋、という設定がまず面白いんですが夢の作り方がかわいくてすごくわくわくしました。私もやりたい。そんで攻めの心象が意味不明過ぎる笑
見せてる夢を受けがワイプ作って見てるのも発想が面白い。最初はこのワイプ芸のこと笑って読んでたのに後半であんな使い方されて、あんなにきゅんとさせられるなんて思いもしませんでした…………
攻めは一見仏頂面だけど最初から受けしか見えてないのが分かるので安心して読めるところも良い。受けが声かけるとぽわぽわお花飛ばすの、愛し。
テンポの良いギャグで間髪入れずに笑わせてくるのにコマの細かいところひとつひとつが綺麗に伏線になっていて、じわじわと繋がっていくんですよね。ギャグかと思ったらあまりにもやさしいお話だった……漫画の構成がうま過ぎる。
修正は白抜き。本番は最後に1回だけなんですがあまりのえっちさでどうにかなるかと思った。
二人の続編も読みたいけど、同世界線で色々な悪魔や人間のお話も読みたい〜!となりました。
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