魚と水の森
」のレビュー

魚と水の森

本郷地下

丁寧に織り込まれたおとぎ話

ネタバレ
2024年8月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 次巻が待ち遠しくてなりません。
発売日にこの気持ちは元旦に来年のことを願うようなものですがww

本郷先生の作品が大好きなので新刊には滅多に手を出しませんがポチらせていただき拝読。この穏やかなファンタジーの世界は先生のお人なりを感じずにはおられません。

ファンタジーはキラキラした部分と不思議に惑わされる部分、そして光に照らされて出来る影の部分の配分で味わいが変わってくると思うのですが、既刊1巻はまだ主人公たちのうららかな優しい光の中のお話が大部分で(辛さも滲みますが)、激しい光の影を背負っているだろうというお話は次巻へ続く様子。
静かで優しい語りとともに読み進みます。
心象風景にも似た懐かしいほどのファンタジーへの期待感は薄れません。
※スマホではなくPCやタブレットで読まれると見開きの美しい作画が楽しめると思います。

丁寧に練りこまれたでありましょうストーリーや、すっきりと親しみやすいキャラクター、生きてゆくための食事や生活仕事。
どれも丁寧に丁寧に描かれています。
ファンタジーではありますが、数百年前のスカンジナビアあたりのお話ではないか?なんて思ってしまうほど身近に感じられる生活仕事描写です。
好き。好き。

これからどんな展開になるのかな~楽しみだなぁ~。
まだまだ謎だらけで序章もいいところですが期待を込めて満点☆で。

**1巻195ページ**
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