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佐藤アキヒト

次の世では小鳥になりたい

ネタバレ
2024年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買い。まだ完結してないので、のんびり読み始めたら、うっわ、これ良すぎて興奮のうちに読み終わり、深夜連続3回読んだ。朝早く起きてまた3回読んだ。表紙のふたり、24年私的No.1の壊れそうなくらい繊細で美しいCPだわ。作者さんの儚げな外見のキャラ設定、それだけで大優勝。表紙買いして間違いないよ。さらに心が歩み寄って、離れて、また少し近づいて、、っていう関係性のモダモダ、まだ1巻だけどこれからどうなるの?!?!って楽しみでしかない。

閉ざされたボーディングスクールで、優等生のスカラを目指すノアが同室になってしまったのが、授業も出ず夜中に部屋を抜け出すカイという性格も全く真逆で合わなさそうな奴。でもなぜかラテン語だけはいつも学年一位のカイは、ラテン語は役にたたなから嫌いじゃないという。少しずつ会話が増えてきて、ふたりで小鳥を世話して、、

身体つきはご褒美すぎる猫足バスタブ入浴シーンで拝見する限り健康的でよろしすぎるのですが、心がね、とっても繊細なのよ、それで野生の小鳥を保護して、長い指先で手当てしてあげて優しく丁寧に手渡したりしてあげて、、あああーーーもうね、ありがとうございます、これが読みたかったのよ!!通りがかりの腐の皆々さま、こういうの大好きだよね!!!読んで!!!!

作者さんがXやちる◯るでラテン語の翻訳を解説してくださってて、ほんとに細かなところまで調べて描かれるのがよくわかります。(イギリスではない、学校名や寮の名前の地名からたぶんアイルランドに近い)ヨーロッパの架空の国にあるお坊ちゃんが通う国際的なボーディングスクールでの生活が丁寧に描写され、私も転生したらあの小鳥になってサンルームで彼らのために歌って過ごしたい。。

ラテン語を勉強させる学校は良い学校なんですよね〜普通の中学校、高校では学ばないよ。実生活にはほぼ役に立たないけど、欧州言語の元になってるから教養にはなるという。所謂良い学校って語学をたくさん勉強させるみたいね。
あと作中の学校では5年生が最上級生みたいだから、イギリスでいうYear9から始まる真性の私立学校の設定で、ノアは4年生(Year12)の6th formからの転入のはず(16-17歳くらい)。そしたら大学入試のためのAレベルの勉強してるだろうから、教科数が限られてるはずなのにラテン語を勉強してるなんて、やっぱり凄い。。
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