能美先輩の弁明
」のレビュー

能美先輩の弁明

大麦こあら

恋人の定義

2024年11月4日
かなりの高評価なので、先生のデビューコミックスを思い出して期待して読んだ。ふたりのキャラがよくて、クズなのに実は優秀な能美先輩のキャラがおもしろくて、楽しく読んだ。能美先輩がチャラいから、片割れを探してると言う攻めの重さと相まって、正に混ざりあってひとつになった作品だった。最後に参考文献の位置付けかなと思ったが、哲学書が紹介されていたのはいい試みだと思った。ラストの恋人の定義には少し拍子抜けだったが、ありふれたことに行き着くのかもしれない。能美先輩の祖母との対話を反芻して、改めて読み返そうと思う。能美先輩の兄が登場していないので、続巻があると嬉しい。レビューを見返し能美先輩というワードの数を見て、先生の思惑どおり能美先輩に嵌った証拠だと感じた。4.6
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