ホーム・スイート・ホーム
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ホーム・スイート・ホーム

akabeko

姉の愛に泣いた

ネタバレ
2024年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ akabeko先生の新刊はいつもは配信直後にたくさんレビューが付く印象ですが内容が暗いのか?と思って購入を躊躇している方もいるのかも、と思いプレゼンレビュー(?)します。
まず安心してくださいミナサン!ハッピーーーエンドです。

ムショあがりの怜慈、お勤めが終わり足を洗って実家に帰ると知らない甥がいた所から話は始まります。突然叔父さんになってしまった怜慈と赤面症で心理的ストレスが強く外に出られないミツ。
この2人に共通しているのは社会に適合出来なかったということ。

社会に適合出来なければ息をすることすら難しい今の時代で、傷を舐め合うのではなく欠けたものを補うというのがもうThe・akabekoワールドでたまらないです。
そんなにページ数多くないのにストーリーがめちゃくちゃ面白い。
劣等感しかなくて何も持ってない惨めな怜慈。ワルがみんな頭下げるような東城に仕事を任されて自分は信頼されている、応えたい、利用されてるってどこかで分かっててもやめられない怜慈が可哀想で、もし自分がそこにいたならどんな言葉をかけられるのか分からなかった。

やってしまったことを罵倒して責めるのって簡単ですよね。
それを許すことの方が何倍も難しい。

怜慈にはもう許してくれる姉もいなくてミツしかいなくて、環境が産んだ依存なのかと言われるとそうかもしれない。でもそこに愛はあるんですよ。

最終話は先を感じさせる終わり方で、描き下ろしはもう第6話と言っても過言では無いです。これはまだ続くのでしょうか。読了直後はその後の2人の話が読みたいと思ったけどもう無くてもいいかも。
タイトルのホーム・スイートホームは我が家が1番という意味。お互いがお互いの帰る場所になったことが嬉しかった。
えちは描き下ろしに少しだけでいつものakabeko先生でーす笑
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