このレビューはネタバレを含みます▼
超優秀な兄の影響で、家族にとって、存在が薄くなってしまったことにトラウマがある先輩。自身も優秀だと周りは認めているのに、そう見られることに抵抗があり、チャラい印象で自堕落に生きていたのに•••。
自分を装うことで「鎧」をまとって、友人と楽しい時間を過ごし、気持ちの伴わない行為に甘んじて、傷つく事から精一杯逃げていた先輩。
軽い気持ちで関わった後輩の凛とした姿や、自分を貫き通すような考え方に、次第に感化されていき、少しづつ本来の自分に気付いていく物語。
ただ生きるのではなく、「善く」生きるために。