屍と花嫁
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屍と花嫁

赤河左岸

蓮の花と赤が印象的

2025年1月5日
蓮と赤がとても印象的な異母兄弟の不思議なお話。
設定に色々と違和感があり、顔を隠している弟の花嫁のベールの奥を、めくって確かめるのが怖いような気持ちで読み進めた。

この兄弟の家の中庭には池があり夏には蓮の花が池いっぱいに瑞々しく咲き誇っていたのが、冬には茎が折れて枯れてしまっている。
一見寂しい様子だが、季節が巡ればまた青々と繁り生命力を感じさせる。
ストーリーに合わせているのが効果的で、蓮にまつわる熟語にもグッときた。

また、表紙の赤がとても鮮やかで目を引く。
もちろん漫画は白黒なのだが、一読して謎が解けると、色々なシーンに赤を塗りたくなってしまう。


中華系を舞台にしているので、インテリアや服装も雰囲気があってとてもいい。
色々あって昔好きだったドラマを思い出してしまった。
あれもきょうだいものだったなあ。
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