鳴かぬ蛍は青に焦がれる
」のレビュー

鳴かぬ蛍は青に焦がれる

仁嶋中道

帯に完全同意。存在をありがたく崇められる

ネタバレ
2025年1月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買い。作家さんの作品タイトルがいつもとても印象的で、内容によく合ってると思う。いつも思うけど、晴れた野原で日向ぼっこしながら口ずさむ詩みたいな、優しく儚く尊くて、存在してるはずなのに触れたいのに触れられない作品ばかりで、毎回読んだ後に遠くをみて焦ったい憧憬の面持ちになるわ。あー、尊い。
高校の同寮同室でひとりはゲイの宇佐美くん。先生に失恋してしまってバスケ部辞めた過去をもつ。慰めてくれてずっとそばにいてくれた同室の青凪くんは彼女ができたから、そのうち宇佐美くんはまた報われない片想いすることになった。。ってお話。
ふたりともフラットで互いの本質をみてるから、青凪くんの右腕にはアザがあって、宇佐美くんはゲイで、だけどそんなことは全く気にしないで仲良く親友になって、、もうね〜ふたりとも良い子すぎて存在がありがたくて崇めてしまう。
あと書き忘れてはいけない、犬さんたちも可愛すぎる。そういえば以前の作品で猫さんも登場してたね。作者さんの動物好きが伝わってくるわ〜。描き下ろしの犬さんって、もう遊んでくれないの、出て行っちゃうの〜っていうがっかり感がとってもよく出てる。
本番エチなしなのは、また同人誌で描かれるのかな〜「キミドリ」みたいに同人誌初エチなら、ぜひ電子化してほしい〜
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