極楽長屋 新装版
」のレビュー

極楽長屋 新装版

崗田屋愉一

シリーズ化してほしい長屋モノ。

ネタバレ
2025年4月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私、江戸モノの中でも長屋モノが一番好きなんです。それも様子のおかしい怪しい輩がうじゃうじゃ集まってくる長屋モノが。なのでこの作品は好み中の好みと言えます。頁をめくるそばから江戸の情緒と生活臭の漂う臨場感。崗田屋先生ってきっと江戸からタイムスリップしてきた町人に違いないよ。
1話目の大工の話は夫婦の話で尚且つ親子の話。2話目は同心の話。正義を貫く事の難しさと、最後の最後で正義に目を瞑り、ただ一人のためだけに生きることを選んだ同心の笑顔に胃の腑がキューンとなって魂を抜かれました。

…てやんでえ、こんな純愛には弱いんだよ…
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