このレビューはネタバレを含みます▼
完結して4か月半くらい・・・やっと消化できた感じです。終盤のバトルや術式が難解で、何度も読み返さないと理解が追い付かないとこもあって苦戦したけど、そんなとこも含めてかけがえのない作品になりました。
ワードセンスがすごくて面白いしキャラはめちゃくちゃかっこいい!でもそれだけじゃなかった。人間の善悪だけでなく吐き気がするような理不尽や絶望を描き切って、それでもなお人間に期待できる希望を見せてくれたと思います。この数年間どれだけ笑ってハラハラして泣いたかわかりません。
芥見先生の目に人間社会ってこんな風に映るのか~と先生の頭の良さと哲学みたいなものを感じつつ、数えきれないほどの名セリフにやられっぱなしでした。共感したりハッとさせられたり名言がたくさんありすぎてどれが一番!とか言えないのが悔しいくらい。列挙しだすと1000文字では足りません。
夏油、五条先生にはじまり、ななみん、恵、野薔薇、乙骨、棘、真希、東堂、冥冥、張相、直哉、日車、日下部、甚爾・・大好きなキャラはあげきれないうえに、宿儺や真人など敵にいたるまでその哲学や真理に納得させられて嫌いにもさせてもらえなかったです。宿儺なんてかっこいいって思ったらあかんのやろうけど正直かっこよかった。そして張相にはいつも泣かされてた気がする・・・だってお兄ちゃん痛々しいくらい愛が深い・・
数々の推しを変遷して一周廻って最終的に、あぁ悠仁すごいってなりました。強くて聡くて優しい。その優しさがどこまでも深くて底が見えない。人はたくさん死んだけど、悠仁がいたからみんな命を賭けて戦って生きていこうと思えたんじゃないだろうか。五条先生、強くて聡い仲間はちゃんと集まりましたよ。
芥見先生、長期連載おつかれさまでした。神作をこの世に生み出してくれてありがとうございました!