こっち向いてグレア 特装版【単行本版】【コミックシーモア限定特典付き】
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こっち向いてグレア 特装版【単行本版】【コミックシーモア限定特典付き】

晴屋うまこ

体感を可視化

ネタバレ
2025年6月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ コミックスにまとまるの待ってました!
物語は、Dom/Sub且つ獣人蔓延る異世界に迷い込んだ主人公・善(異世界にきてSub性になる)は、自身を助けてくれた仮面のオオカミ獣人・アル(Dom)に惹かれ、そしてトラウマと特異体質を持つアルがトラウマを乗り越え結ばれるお話。

Domであるアルは生まれつきDom性が強く目を合わせるだけでDomさえも萎縮させる程で、Subに至ってはコマンドを使ったものなら相手が耐えられず…と言うほど強力で、まるで存在自体を隠すかのように軍服なのにフードを被り、仮面に至っては黒いレンズ入りで目を隠す徹底ぶり。
大抵の獣人たちから畏怖されているが、部下たちや、今は通いの家政婦をしてくれているリオラからには好かれているアルに反して、底抜けに明るく、元に居た世界には帰れないと解っても「じゃあ仕方がないね〜」とすぐに適応した善。
しかし、この異世界で生まれたわけではない善はDomに対する抗体(みたいなもの)が皆無であるが故、アルが発する何気ない言葉にも身体が反応してしまうほどに敏感で……
善は何故、アルにはこんなにも反応してしまうのか?アルの力が強いから?でも彼はトラウマから人付き合いに壁を感じていて…とあれこれとグルグル考えますが、アルと善は相性も良く、なにより善はアルのコマンドに一切怯まず…寧ろ気持ちよくなりすぎて、もっと欲しいと感じるほど。
アルも善も飢えに近いほど互いを求めますが、やはりアルのトラウマは根強く………
下巻の後半まで身体を繋げない程、徹底的な怯えですが善とプレイを重ねていく度に周りへの無意識の威圧も落ち着きを見せていき、次第に周囲へ笑顔をみせるようになるアル。
善も善で、アルの隣りに立つために画策したりと2人の努力を見守っていくわけです。

で、このお話で凄いと思ったのが…Dom/Subにおけるプレイ。このプレイ中の2人が、いかにプレイを通じて気が高ぶり、互いを求め合う描写が凄い力込めて描かれてるのが凄かった…
属に言うアヘ顔までは行きませんが、兎に角、善の顔がトロトロだし、パートナー(に相当する相手)とのプレイ初心者であるアルも攻めだけど滅茶苦茶気持ちよさそうなのが伝わってきます!!あと獣人の特徴は上半身だけじゃなかったぞ!昨今、難しい描写なのに商業で……ありがたやありがたやでした…

読めて最高でした…続き欲しい…お願い申す…
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