ハッピー・オブ・ジ・エンド
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ハッピー・オブ・ジ・エンド

おげれつたなか

発酵しかけの思いをレビューさせてください

ネタバレ
2025年6月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品レビューをトライすること10回以上。期間もすでにどれくらいたったかもわからず・・
何度書こうとしても言葉が詰まり書けないっていう人たくさんいるのかな?と思います。消化させてください。感情的長文レビュー失礼します。

出会いから惹き込まれつつも常にどこか危うさが漂っていて・・
これでもかというくらい社会の闇を突き付けてくるし、追われてる、逃げている焦りが空気を支配するので心がぞわぞわします。
拾い拾われた仲から始まった千紘と浩然だけど、一緒に過ごす時間が長くなればなるほどお互いに惹かれていって、なくてはならない存在になっていく。危うさと隣り合わせの暖かい時間が愛おしいやら切ないやらでずっと心臓が痛かった・・一気に読みたくてもなかなか読み進めなかったシーンも多々ありました。

浩然の深い傷も痛みも千紘でないと癒せないし救えない。
その中でのセッ〇スはとても激しくて切実なもの。愛を確かめると同時に生きていることを実感する行為にも思えました。辛いけどこの作品は暴力と激しいセッ〇スがないと成立しないお話。傷を埋めあって生きていく中でもうお互いの存在が生きる意味にすらなっていくので、頼むから幸せになってって祈りにも近い思いで読みました。

3巻なんてもうずっと涙でちゃんと読めてたのかどうかわからないくらい泣いた・・逃げて!っていう思いと、あぁ浩然は決心したんだっていう別れの予感に涙があふれて止まりませんでした。あの電車のシーンはもうずっと頭に残って消えてくれない。おげれつ先生・・もう勘弁してくれ・・って思ってました。

そしてマヤの死と2人の再会。千紘の写真に胸がつまりました。浩然の涙と言葉のない2人の姿が全てを物語っていてさらにこちらの涙腺が決壊・・まさにハッピーオブジエンドでした。
正直きつかったのですが、それでも絶対的に名作だと思わせてくれるおげれつ先生、尊敬いたします。ありがとうございました。
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