LET ME SHOW[レミショー]【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】
noko
このレビューはネタバレを含みます▼
ゲイバレして表舞台から遠ざかったかつての人気俳優・井浦と後輩俳優・理玖のお話。
井浦が正統派イケメンなのに対し、理玖は中性的でちょっと冷たい感じのいわゆるヘビ顔男子で今時風なのがすごくリアル。
今までの世間の反応を考えれば井浦が自分のセクシャリティに対し過敏になるのもよくわかる。一方、理玖がオープンでマイペースなのは元々の性格もあるだろうけど、やはり時代の変化・世間の多様性の受容への変化が大きいように思う。もちろんまだまだ偏見のある人もいるだろうけど大っぴらに差別発言をすることが許されなくなっている現実があり、その空気感を利用しようとする理玖のやり方がうまいなと思いました。
拒絶されることを恐れる井浦にとって不安になる暇ないくらいに愛が重い理玖が良い組み合わせ。表紙の帯から「あなたを想って生きてきた。」って・・重いわ〜(いい意味で)。
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