このレビューはネタバレを含みます▼
アンドロイドシリーズ最新作は、リール型AIに管理されている、元レジスタントのミカが主人公。
抗うのか、共存するのか。
シリーズの中では少し毛色が違っており、切なさはあるものの、かわいらしく、冷たいものに熱が宿っていくような温かいストーリー。
個人的にも、未来に希望を持たせて貰った。
本作でも海の描写は光っているが、描かれているのは日が沈み、暗くなり、ただ、そこに「在る」静かな海。
万物は常に変化しており、常識は塗り替えられていくが、それを静かに見守っているような。
その後に来る展開を予想させない、何とも憎い演出だなあ。
好きすぎて何度も読み返している。
そして何と言ってもリール型AIの仕草がとにかくかわいい。
トイレットペーパーを2つ並べたような見た目なのに…。
ミカもあんな消し炭みたいな食事を食べられるあたり、とっくに愛を感じる。
お致し無しなのに、腕の動きがけしからんくらいに愛しくて大満足。
腕につけてるアーマーバンド?ボディースーツの仕様?による絶対領域見せも反則ですよ…。
【追記】
留まるか、変化するかは自分次第。
2巻…たまらん!
胸キュンハウス(今もそういうのだろうか…)を初めて聴いた時のような、宇宙空間を漂うようなエモーショナルさ。語彙力がなく、そんなことしか言えない自分が不甲斐ない。
今回も水の様な描写が素晴らしく、底から溢れるような生命力に鳥肌が立った。
あの人物は、AIか!?
他のシリーズとどう繋がるのだろう、先生、楽しみにしております!
先生の描く男子のビジュアルも好みすぎて眼福。
黒髪短髪、もみあげ長めのアイドルヘアー、黒髪長髪髪縛り、アシンメトリー…。
寿命が延びるのでまだまだ続いて欲しい。