毎分毎秒
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毎分毎秒

雁須磨子

オムニバスかと思いきや…

ネタバレ
2025年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様のBL作品が好みに合いそうで気になっていたところ、本作が偶然ピックアップに。セール&表紙とあらすじにも惹かれ、まずはこちらを手に取ってみました。
雰囲気もメニューも素敵な喫茶店“AWAY(アウェイではなくアワイ)”。そこには時間を操ることができる店長・間(あわい)と、何かワケありな様子のイケメン店員・鏡が。
間が言うには、キャンペーンの“景品”として自らが行きたい時間=やり直したい時間が選べ、実際にタイムリープできるらしい。
お客の一人であるみどり目線で描かれていく、ちょっと不思議なお話です。

ほわっとした絵柄も相まって、当初は“毎度主人公が変わり、タイムリープで人生をやり直して幸せを掴む物語”かと。…違いました。これが思いのほか複雑で奥の深いストーリーだった。
まず第一にオムニバス形式とは少し異なり、ヒロインみどりは一貫して登場。“AWAY”に通う中で鏡と打ち解け始め、徐々に店の秘密についても知っていきます。

そんな中、唐突に戦後すぐのエピソードが描かれ始めて…。
「!?」と思っていたら、どうやらその時代は鏡と大いに関係がある模様。彼は現代の人間ではない上、もしかしたらもうすでに…?
次第にその謎が明らかになりそう…という場面で1巻が終了😣いいところで“2巻へ続く”になってしまった~😵

前述の通り、サクッと読めるオムニバス作品だと勘違いしておりました。安易なハッピーエンドではなさそうな、謎が謎を呼ぶ展開の行く末が気になります。
続き物になっていますので、1話完結型のストーリーを求めている方はご注意下さい。

2巻発売はまだまだ先なのかな…。気長に待ちたいと思います。
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