郵便屋さんが拾った恋
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郵便屋さんが拾った恋

ほど

撫でたくなる、くせっ毛だけで癒し

ネタバレ
2025年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 決してドMなのではないが、普段は高く振り上げられた鞭に打たれるような、刺激的な作品を求めてしまう…。
しかし、癒し…癒しが欲しい…世知辛い毎日、そんな時もある。

泣いている女の子きっかけで、高校生の圭太が出会った郵便局員の藤田。
出会うことで、お互いの寂しい心の隙間に、ホッと温かいミルクが染み渡るよう。
ちょっとした日常を切り取った、ふんわり柔らかい作品に優しい気持ちになる。

藤田はちょっと距離感近いなと思ったが、しかし、笑顔の裏に割と切ない過去を持ってるので、そのせいか?
彼の体の傷の大きさが、受けた痛みに比例しているのかもしれない。
タイトルの主語にも納得した。

柔らかい作風ではあるが、たまに来る、恋する者のドキドキする場面にニヤニヤしてしまった。
寝ている者の、顔を眺めて赤面するのは大好物。
致しはオンリーワンだが、キッス(この表現がしっくりくる)が大変よろしかった。

それにしてもこの2人のくせっ毛ときたら、これだけで癒し。
特に圭太のほわほわ毛。
これから新天地に飛び立つ、風に揺られるたんぽぽの綿毛のようだった。
思わず撫でたくなったが、三浦に悪いのでグッと我慢。

番外編、電子限定描き下ろしもかわいい2人が見れて(藤田の同僚グッドジョブ!)満足。
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