青と陽炎
」のレビュー

青と陽炎

ドンドン

北斗が不憫すぎる…

ネタバレ
2025年11月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻の書影…花火の約束したのは北斗なのにこれは酷い
12話まで読みましたがどうしても北斗に肩入れしちゃいます
同じ高校まで追って捕手に転向して、真琴が鷲介しか見てない時期もずっと真琴を支えて大切にしてきた最高な男…!
鷲介の境遇が可哀想なのは勿論だけど、恋愛的に大きなハンデを抱えながらも諦めず頑張ってきたのも先に恋心を自覚したのも北斗ですし
幼馴染の絆というチートな初期設定のパワーで鷲介エンドになるのは正直つまらない陳腐な結末だと思います
ここまでの北斗のエピソード全部ムダになっちゃうし、北斗の努力が報われないどころか真琴が北斗を裏切る形になっちゃう
一度心変わりしたならスパッと切り替えて新しい恋に一途になってほしい
幼馴染の別離・再会を経た純愛を描きたいならそもそも北斗みたいに魅力的で努力家で一途な対抗馬を作って三角関係にすべきじゃなかったと思う…
努力し続けてきたのは北斗なのに、3年以上ずっと逃げてただけの鷲介が勝つのはズルい
鷲介が13話以降の短期間がんばっただけで真琴と結ばれたら不公平
辛い過去を乗り越えての復活や成長描写に加えて、真琴との恋愛まで成就したら鷲介が全て持っていきすぎかと
鷲介エンドだと北斗の存在価値が無になるし、北斗から真琴を奪ったら北斗・鷲介の友情も崩壊しそう
真琴を奪われたのに鷲介と仲良くする北斗…も都合よすぎだし
鷲介は失恋しても「真琴の大切な幼馴染」というオンリーワンは確保できるし大して可哀想だと思いません
それより北斗が失恋すると何も残らなくて悲惨
真琴が鷲介の方に行くのを恐れてる描写が何度も丁寧に描かれてるのに結局フラれたら残酷すぎます
付き合ってからフラれたら、最初からフラれてるより心の傷はさらに深くなりそう
鷲介と北斗、どちらが報われるべき努力をしてきたかを考えたら北斗エンド一択だと思う
真琴への愛情もどう見ても北斗の方が大きくて誠実
鷲介の真琴への感情はエゴな依存心に近いような気がします
真琴の幸せを本気で願ってるなら、即告白せず「恋人になれなくてもこれからは真琴に優しくしたい」と考えて、まずは北斗と真琴を見守ると思います
そうならないあたりが自己中なんですよね…
北斗の努力が報われない結末は虚しさしか残らない気がします
これまでの作品の積み重ねを考えれば、北斗エンドが一番「後味が良く納得できる結末」になると私は思いますよ
いいねしたユーザ32人
レビューをシェアしよう!