まっくらやみで君と、
」のレビュー

まっくらやみで君と、

タカナシモリミチ

お洒落で軽い雰囲気と深刻さの二刀流

ネタバレ
2025年12月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵の雰囲気からちょっとお洒落でサブカル感ある作品なのかなと思って読んでみましたが、ストーリーは割と深刻でした。

ネタバレあります。

佐久間課長のぽわわんとした雰囲気のおかげで重苦しくはないけれど、この人結構危うい。
書いてしまうと面白くないので詳細は省きますが、隣人のヤンデレ岩瀬が抱えていた感情もサラッと流せるようなものではなかったです。(『code』読みたかったです。)

僕だけが彼を守れると信じていた岩瀬と、僕の代わりは他にもいると諦めた滝本。でも佐久間が深層で求めていたのは滝本のほうで、それにひとり気づいてしまった岩瀬・・これは苦しい。
そしてさらにここからが一味違って滝本はもう佐久間にハマってしまった自分に降伏して恋人として支えていくつもりなのに、佐久間の無垢な残酷さが顔を出してくるのがちょっと怖かったです。何の感情もない人相手なら何でもできる。ん?あ、やばい、この人情緒が養われてきてなかった。と中々想像の上を行く展開。軽いのにとても闇深い。でも切り捨てずにちゃんとわかってあげようとする滝本が素敵でした。

そして最後が好きすぎた!エチ描写はないのですがあの一連、私の中では最高の展開でした。そりゃそうなるでしょうよ。どの顔して滝本くん抱くつもりだったのよ~!滝本の色気全開なのヤバい!えぇ気付いてましたよ、あなたのそのポテンシャル。そして佐久間課長がかわいいんだってば!パジャマの萌え袖反則じゃない?と1人ムフフ。キモい。

こんなお話がお洒落でモード感ある絵でサラッと描かれていることに感動を覚えました。
シュールさや雰囲気で突っ切ることなく、内容もあってお洒落という二刀流。
カバー下はさらに闇を感じました。あれは父親ですか?彼なりにあがいた先の負の連鎖だったのかな。
先生のもう1作の短編集も大好きです。も一回読んできます。
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