サマー・ボーイ・ブルー
」のレビュー

サマー・ボーイ・ブルー

遠野みやこ

繊細で丁寧な作品

ネタバレ
2026年4月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中学時代に友達から深い関係になりそれを母親に見られてしまう。
その後、潤の母親は相手をヒステリックに責め立てミチルの母親は謝罪するだけ。
恋なんだからお互い対等な関係でどちらに責任があるわけでもないのに全く違う対応になるのは、潤の母親は現実を受け入れられなかったからなんだろうな。でもこの構図は子供達が男女の組み合わせでも起こりうる。
二人が離れて時が経ち、潤の母親は今では理解があるフリをしているけどやっぱり潤に対して依存的で支配的。
潤とミチルの母親、ミチルのバイト先のマスター。それぞれの子供の同性愛に直面した時の対応が異なっていて興味深い。それぞれの親の子供との関係性や距離感。もし自分だったらどうするか・・・その場にならないとよくわからないけどマスターの考え方に一番共感できるような気がする。
潤とミチルが再会した後の心情や展開も丁寧に描かれていてどちらの気持ちもわかるし共感できる。派手さはないけどとても繊細で良い作品でした。
いいねしたユーザ10人
レビューをシェアしよう!