このレビューはネタバレを含みます▼
「君がわるい恋の話」「能美先輩の弁明」で次々どハマリし、次はデビュー作の「カットオーバー・クライテリア」をと思っていたら販売終了になってしまって当時大ショックだったのです。新装版ありがとうございます!
2人の職種が私の前職と同じなので、飛び交う用語とか繁忙期のピリピリの空気とか当時を思い出しながら読みました。
優秀なSE瀬戸悠馬(30)と新卒萩原仁(21)。仁はかなりぶっ飛んだ子で序盤から瀬戸さんも読者も驚かせてくれるのですが、仕事面においては即戦力になる新人で、瀬戸さんは辛口上司だけど部下の能力をちゃんと評価できるところはさすが。この瀬戸さんに顔だけでなくコードにまで一目惚れし即告白、ぐいぐい迫りあっという間に押し倒しちゃう。おいおいおいって思ったのは仁に対してだけじゃなく、受け入れちゃうんかい瀬戸さん!元々のドライな性格もあるけど何だかんだ満更じゃなかったのは、最初から仁に何か惹かれるものがあったんだろうなあ。仕事の能力の高さかな、可愛いお顔かな(笑)
このまま軽めのコメディ寄りでいくのかな、おもしろいけど私の好みとしてはもひとつキュンポイントが欲しい…と思っていたところにあのエレベーターでのやり取りは素晴らしき転換シーンだったと思う!瀬戸さんの本当の気持ちが見えたから。元通りでいいなら距離取り始めた仁を放っておけばいいんだもん、でもそうしないで(瀬戸さん曰く)縋った。ロジカルシンキングの淡々とした男が9個下のワンコに絆され落ちた!くーーっこれぞキュンです、ありがとうございます!
能美先輩〜では哲学、こちらも専門分野を舞台としているのが先生の作品の持ち味でもあると思います。恋する状態をIT用語と絡めて表現するところとか面白いなと思いました。改善、復元、運用、仕様変更、アプデ、バグる…そもそもタイトルからしてそうですね。
ああ読めてよかった。こあら先生はデビュー作からさすがだった。全246ページ、大満足です!